平成16年度活動

美しいふるさとの水循環推進プロジェクト」について

                                書森県県土整備部

                                  河川砂防課長 神 主勝

 県は、今後5年間で県と県民がともに進むべき方向を示すものとして平成16年11月、「生活創造推進プラン」を策定し、「いきいきと働ける豊かな社会」、「健やかで安心して暮らせる社会」、「環境と共生する循環型社会」、「安全・安心で快適な社会」、「青森の豊かさを知り、夢を持って未来を拓く社会」の実!引こ向け取り組んでいくこととしております。
川砂防課関係では、この5つの社会像のうち、「環境と共生する循環型社会」を実現させるべく「美しいふるさとの水循環推進プロジェクト」を平成17年度より強力に推進していくこととなりましたので、その概要をご紹介させていただきます。
 この「美しいふるさとの水循環推進プロジェクト」は、現在、河川、湖沼、沿海域で起こっている様々な問題が、人間の水や土地利用により自然に手を加えたことに起因しており、さらに森・川・海は、水・大気・土砂等の物質や生態系、人の生活でつながっていることから、それぞれ関わっている環境生活部、健康福祉部、農林水産部、県土整備部が別々に対症療法を施しても根本的な解決が難しいとの認議のもと、森・川・海の全体の概念である流域圏全体を水循環の視点から捉え、水循環に係る問題の本質を解明し、その間烏がどのようにすれば解決され、それによって地域の人々の暮らしがどのように良くなるのかをビジョンとして示し、関係部局が地域住民と協力して水循環の健全化のために協働していくものです。
 わかりやすい例を上げたいと思います。たとえば、家庭の主婦が水と関係を持つのは、水道の蛇口から水を出し、料理、洗濯、掃除をしたり、トイレを使うことでありますが、その水がどこからきて、その後、その水がどうなるか、などと考えることじゃないかと思います。
 しか
し、水は蒸発、降雨、表流水、地下水、人工水路の流れ、人を含む生物の体内の流れなど様々な形態を取りながら繰り返し地球の表面部分を循環しているもので、この主婦が何気なく蛇口から出したその水は、このような長い道のりを経てきた水なのであります。この主婦が何も考えず流してしまう料理屑、洗剤、また、道ばたに落ちている吸い殻、空き缶、ビニールゴミ等は川に流れ込み、水に溶け込みながら下流に下っていくし、川の下流ではこの水を使い米や野菜を作っているし、海では魚介類が生息しています。
 ところで、これまでの調査で、ビニールゴミは分解しある種の環境ホルモンとなることが分かっています。現在までのところ、環境ホルモンの目に見える影書は魚の雌化でありますが、この水を使って生産されている農作物は本当に安全なのでしょうか。そのような農作物を本当に食べ掛ナていいのでしょうか。環境ホルモンに限らず、今後も一人一人が水循環系を意識しないまま、生活を続けていいのでしょうか。 このように水循環系に関わる問題は日常生活においてなかなか把握するのが難しいのですが、ここで対応を怠っていると取り返すのに非常な困難がついてしまうものであります。
しか
し、この主婦を含む我々みんなが、自らも水循環系の一部であり、自分の行動が水循環系に影響を与え、それがみんなの生活に影書を与えているということに気がつき、水循環系を健全化させることがひいては、自分自身を健全化させていくことであることを理解し、自らができること、この主婦の場合は「ゴミを出さない、拾う」、「合成洗剤を使わない」、「節水する」等の簡単な行為を積み重ねることによって改善されるのではないでしょうか。
 水循環系健全化のカギは、住民一人一人の意識の改革、生活様式の改善にあります。環境、
水循環の問題は、このように住民一人一人の小さな日常行動の積み重ねや通常の企業活動によって起因していることから、その解決のためにはどうしても県民の協力と協働が必要であり、そのためには一人一人の理解が不可欠となります。
したがって、流域圏の現状を体系的に
把握した上で、納得できる理屈に基づいたビジョンを示し、行政、一般県民、農漁業者、各種企業等すべての人々の/トトナーシップにより問題解決を図ろうというものです。
 幸い青森県では、良好な水環境を目指す一般県民と、生産者であると同時に直接良好な水環境づくりを行う農林水産業者の間には、一般県民からの水質改善等の協力により、農林水産業者はより安全安心な食料の生産ができ、一般県民はその安全安心な食料を享受でき、それにより青森県の農林水産業が繁栄し、それが各種企業に影響を与え、経書引こ好循環を生むという関係があります。
 今後すべての人々のよりよい水循環系に対する理解をもとに、このような/トトナーシップを培っていくことにより「環境と共生する循環型社会」が実現され、豊かな自然・水環境の中で、それぞれの時間を創り上げていく喜びを実感できる「生活部造社会」を目指していきたいと思いますので、皆様のご協力よろしくお願いします。

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ジョイリバーおいらせ 平成16年度 活動報告

                サークルリーダー 中野渡 悟

○おいらせ川川下りについて(平成16年8月7日(土)実施)
 毎年継続的な事業として平成11年から、河川に親しむ川下りを開催しています。参加者は、子供を含めて40名ほど参加されています。今年は天候に恵まれ、親子で十分満喫した1日でした。
○ブナの植樹について(平成16年10月23日(土)実施)10月23日、天気は時折日差しはあるが、非常に風が強く、かなり寒い中での植樹会になってしまいました。9時に十和田市の合同庁舎前集合に、会員並びに子ども会の皆さんがぞくぞくと集まり総勢は35名で実施しました。寒さ対策を万全にし、マイクロバスに乗って一路植樹場所である黒森山林道に向かいました。県道青森田代十和田掛ま、紅葉にはちょっと早い、それでも良い色合いの景色でした。1時間程で現地に到着、おいらせ知の会会長の挨拶の後、森林ボランティアより、周りのブナの状況やら、少し遅めの植樹のための注意事項などの説明があり、また今回植樹する苗木については挿木で少し成長が早いようなものであるという説明もありました。今回の植掛ま黒森山林道の入り口から1km程の場所であり、木の伐採が行われていた時に、資材の置き場や機械等が置かれていた所であります。
そのため土が固く植軌こは苦労す
る場所です。いよいよ植樹の開始です。時々小雨が降りましたが、すでにマーキングされた為所を、子供とその父兄達が熱いこ轍を振るいました。100本のブナ苗木は土にまみれた参加者の手により、削時間で植え終わりました。その後「おいらせ知の会記念植軌と書かれた標柱を、みんなの手で現地に据え付けました。 後片付けをした後、またマイクロバスに分乗し、昼食場所の田代平に向かいました。依然として見が強いし、時折莫交じりになっていました。田代牧場のご好意により休憩小屋をお借りし、その中での昼食になりました。すでに食事班の手作りのトン汁が出来上がっていました。温かい食事ですっかり体も温まった後に、森林ボランティアより山の説明やら広葉樹の役割やら子供たちに静明をしていただきました。今日植えたブナの苗木が成木になるには100年から300年かかると言われ子供たちもびっくりしていました。帰るまでの剛0分位、自由時間を設けました。それぞれ山に入って木の実を採取するもの、キャッチボールをする子供、かけっこをする子供と大人、自然に親しめる時間が少なくなったせいか子供たちはのびのびと寒い風の中、元気にはしやぎまわっていました。今回の参加者はやや少なめで天気にはあまり恵まれなかったのですが、無事植樹が終了し、大自然の環境の中での親睦交流や環境学習が有意義に展開されました。





サークル「母なる川」 平成16年度活動報告

                         サークルリーダー 和島 隆志

サークル「母なる川」では今年度の活動として、平成16年12月16日にアメリカ・ハワイ諸島カウアイ島のワイルア川の視察を行いました。 カウアイ島のほぼ中心に位置するワイアレアレ山(標高1569m)を源流とするワイルア川は長さ約30k皿、全長は決して長くはないが世界一雨量が多いという山間部から流れ出る水は滴れることはなく、下流部は海水も混じり、魚介類が豊富。川沿いにはいくつかの村があり、古くは「南太平洋」や「ブルーハワイ」など多くの映画のロケ地としても有名です。ハワイ8島の中で最も歴史の古いこの島を流れるワイルア川は、自然の造形美と伝説に満ちた川でした。

活動写真

親しめる川づくりサークル 平成16年度活動報告

                    サークルリーダー 南 直之進

○第1回「土淵川せせらぎフェスタ」に協賛
 弘前を市内を流れる土淵川は、昭和50年、52年の水害を契機に行われた改修で様相が一変し、川と親しめる場所や様々な生き物が棲む環境が失われてしまいました。
そこで現在、河岸の多様化や瀬、淵など変化のある自然的な河道を創出し、
自然環境を復元するとともに、かつてのように市民に愛され、人々が利用する川をめざした試みが行われています。このたび5月9日に第1回「土淵川せせらぎフェスタ」が開催され、市民自らが再度、土淵川の自然豊かな水辺を考える横会として、土淵川の自然体を体感してもらい、再び市民の川として認知され親しまれることを目的としたさまざまな催し物が行われました


堀川を愛する会 平成16年度 活動報告

サークルリーダー 瀬戸 次男

埴川を愛する会では平成16年度活動として、「ブナの植軌「八甲田山(雛岳)への登山」「堀川河口でのハゼ釣り」「河川文化講演会への参加」を計画・実施しました。
特に今年
度は「境川」の他に「八甲田山(雛岳)」へも足をのばしました。登山当日(9月11日)は快晴で、山頂からの景色はとても素晴らしいものでした。会員相互の親睦を図るとともに、豊かな自然とのふれあいを通してリフレッシュできました。



平成16年度活動報告 蔦川清掃活動


あおもりの川を愛する会 事務局

平成1昨9月4日に2回目の嘉川(十和田湖町)の清掃活動が行われた。参加者50名余りと昨年に比べ大分多く参加され、今回は青森県河川砂防課長はじめ県の方も数名参加されました。
また、
中には親子の参加者も見受けられ、なんか清掃活動の芳囲気がとても良く感じられた。
また、新
聞の記事(下記)としても取り上げられ、この活動が一段と活発化したような感じがします。
 天候も昨年の雨降りに変わり好天に恵まれ川の水量が少なく川岸だけのゴミ拾いだけではなく、中央(川)の方に入り清掃ができました。川の中には上流から流れきたと見られる針金・薄い鉄板などがあり、川岸には相変わらずジュースの空き缶・タバコの吸殻・ビニール袋等がおちていましたゴミは昨年と変わらない量がみんなの手で回収され、そのゴミを見て参加者は呆れ顔をしていました。年1回の清掃活動ですが継続されていくことが、ゴミを少なくしていくものと信じ、あおもりの川を愛する会では今後も活動にしていきたいと考えております。


平成16年度活動報告 河川文化講演会

あおもりの川を愛する全 書務局

平成16年12月12日(日)に八戸市公会堂講義室にて、講師に八戸工業大学の高島成佑(たかしま せいゆう)教授をお迎えし、り=と遺跡」という演題で講演会を行いました。
島教授は、「中世掘立柱建築物跡からみる建築構造」「近世末の北海道の建築について」「縄文時代の造営尺について」という教育研究テーマを持っており、講演当日も世界の遺跡からみられる人と川の関わりについてお話いただきました。講演会当日はたくさんの方が参加され、高島教授講演後の質問コーナーではいろいろな意見が交わされとても有意義な時間でした。

平成16年度あおもりの川を愛する会総会のごあんない

                  あおもりの川を愛する全 書務局

あぉもりの川を愛する会も今年で設立7年目に入り、各サークル活動も年々活発になってきております。今年度の総会は5月20日を予定しております。(詳しくは同封別紙をご覧下さい)御繁忙中恐縮に存じますが万障お繰り合わせの上、御出席下さいますよう御案内申し上げます。

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